陰影に挑戦してみる

反射してくる光もあるよイラスト

エイゾーだい。

前回は箱を2つ描くことでパースを使わずパースを練習するという、自分でも言っていておかしいと思うような練習をしました。しかしながらその効果は絶大。たった1日で大きく前進しました(と思っている)。

ただの線だけなのに奥行表現ができるようになったのはとても嬉しいことですが、陰影をつければもっと立体的に見えるはず!ということで、今回は陰影に挑戦してみます。

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陰影と光について

影ができるということは光があるということ。そして影と陰があるということ。

え??影と陰って何が違うの??と思ったんだけど、そんな複雑なものではありませんでした。

影と陰のちがい

陰と影の違い
陰と影がある

物体の中で光が当たらない部分は陰。隠れて見えない部分だったりね。

何かイラストを描くとなると切っては切れない存在よね。

物体によってさえぎられることでできるのが影。影を落とすというけどまさにこれ。ぶっちゃけ陰も自分自身で遮ってんだけどと思うんだけど、とある物体が他の物に落とすのが影ということですな。

これ、場合によっては描かないこともありそうよね。すごいドアップの絵とかだと陰はあっても影はなさそう。どうなんだろ。

光は主たる光源以外にも

光はまあわかりやすい。太陽だったり電球だったりろうそくの火だったり。だけど実はそれ以外にも光があるんだと。

反射してくる光もあるよ
反射する光もあるのか・・・

それは反射光。光源からでた光が物体に当たった場合、その物体の材質にもよるけど反射が起きる。その反射した光が当たった部分は当然少し明るくなるということらしい。

例えばリンゴにも斜め上から光が当たるのと同時に、床から照り返した光も当たるということ。大体そちらは光源による陰ができている方なので、陰がうっすら淡くなるということなのだとか。

うぐ、急に複雑になったな・・・。

さらに環境光というものもあるようだけど、とりあえずは光源と反射光だけにしておくよ。ちょっとついていけない。

早速やってみるべし

というわけで何となく概要はわかったのでやってみよう。いきなり複雑なものは無理だから、ここは安定の箱で。

陰の色を付けるにあたって、なるべくシンプルにしたいのでモノトーンで考えましょ。色があると反射光とか複雑になるっぽいので、まずはできるだけ簡単に。

陰影も細かくすればするほどリアルになっていくけど、それもエイゾーには難しい。というわけで4色で塗り分けることにします。

明るい、やや明るい、やや暗い、暗いの4つにしますよ。こんな配色にしてみました。

陰影用のカラーを4つ用意
シンプルに4つだけ

箱1つで挑戦してみる

箱描くの速くなった
とりあえずの箱描くの速くなった

まず何はともあれ箱を描きます。ってさらっと言ったけど、前回まではこれも一苦労だったんだよな。練習の成果、ちゃんと残ってます。

全体を軽い陰で塗っておく

とりあえず全部やや明るい陰で塗っておく
とりあえず全体的に塗っておく

今回はまず基準となる陰を塗っておいて、その上からより暗い陰を塗り、明るい部分を消していくという方法でやってみます。

というわけでやや明るい色で全部ぬりぬり。

影の形を決める

影の形を決める
光の向きの水平方向を決める

次に影作り。

まずは光の向きの水平方向を決めてメモしておきます。今回は左奥から右手前の方向にしました。

今回の向きだと2つの辺が影響するので、その辺から光の方向に線を引いておきます。

方向が決まったら高さを設定する
高さも設定するのを忘れずに

その後、光源の高さを決めて、先ほどの辺の上の点から、メモした線に向かって線を追加します。

高ければ角度は急になるし、低ければ角度は浅くなるよね。今回だとやや高めの位置なのかな。

影の形決定
これで形が決まった

線がぶつかったところを結べば影の形が決まると。なるほど。

これで影の形が決まったので、あとは塗り分けですね。

塗分けて陰影をつけていく

3色の色で塗り分けてみました
3色使って塗り分けてみたよ

陰の濃さは光にどれくらいの角度で当たるかによって決まると。まあもちろん光の強さにもよるけどね。

今回やや高い位置の光源としたので、上の面が一番明るく、光源と反対側と影の部分が最も暗く、側面はやや暗くしてみました。

おお、これでも十分だ!それっぽく見えるぞ!

光源から近い部分はより明るく

より光源に近い方の色を薄くしてグラデーションに
光源から近い部分はより明るくしてみたよ

光源から最も近い部分についてはもう少し明るいはずなので、色を薄くしていきます。

上からぬっていた濃い色を消していく形で明るくしてみたんだけど、これで合ってんのかな??

エアブラシというブラシにするといい具合にぼけてそれらしくなったよ。すげーな。これ。

反射光を足して完成

反射光を少し反映
取り合えず完成!

上面は結局かなり明るくしました。

反射光を足すわけだけど、これはもうちょい勉強が必要だな。

何となく描いてみたけど、どう反射するかもう少し考えないとね。

でも、ずいぶん立体的に見えるようになったし、なんか左上の方がまぶしい気がする。いい感じ!

違う角度もやってみよ

違う方向も挑戦
今度は向かって一番右の角方向から

せっかくなので違う方向もやってみよう。

今度は向かって右から左へ行くように。

今度は3つの辺が影響する
奥の辺も忘れずに

今回は奥の辺も含めて3つの辺が関係しそう。というわけでこんな風に向こう側の辺もメモっておきます。

水平方向と高さが分かれば影が作れる
影が画面の外になっても大丈夫

あとは光源の高さを決めて先ほどと同じようにメモしておきます。これで影の形は決まり。

影の形が決まったらあとは同じ

完成!

影の形が決まればあとは同じように塗り分けて、反射光を足しておしまい。

おお、一見複雑そうな影の形も簡単にできちゃった。すごく立体的に見えてすごい。めちゃくちゃ楽しい!

もう少し複雑なパターンも

積み重なった箱もやってみよう
重なった箱も少しずつ上達してます・・・よね

基本は何となくわかったから、もう少し複雑なものもやってみるか。

箱が2つ重なった状態。これはどうなるかなと。

1つずつ考えれば何とかなる・・・か

上の箱だけでまず考えて影を作ってしまう
まずは上の箱だけで

うーん、これは難しいなと思ったけど、結局は1つずつの陰影ができるだけなので、まずは上の箱だけを考えることにした。

上の箱は下の箱にも影響を及ぼすからねー。きっと上から考えたほうがいいと思うんだ。

中に浮いた箱ということで考えて、影の形を決める。

影の中は影

その後下の箱を追加して完成
影の中は影だよね

これができちゃえば、あとは下の箱を追加。それぞれ単体での陰を塗り分けつつ、上の箱の影の中に含まれている部分は同じく影にしてしまう。

おお、それっぽくない??いや厳密には違うのかもしれないけど、これならいいかな。エイゾー日々進化してます。

でも、疑問なのは影の中の空間部分って影見えるんだっけ??

いやー、気にしたこともないけど、よっぽど強い光ならありえるのかなー。

途中部分なしバージョン

空間の影はない方がいいか
こっちの方が自然かな

こっちの方が自然かな。どうなんだろ。

グラデーションの部分とかはもう少し勉強したいなー。でも今はこれで十分!

やってみて

いやーそこそこシンプルな形とはいえ、こうやって陰っぽいのがつけられるようになったのは嬉しい。

人の顔とかもっともっと複雑な形しているけど、基本はこれということだよね。うんうん。

何より絵を描くようになってから、周りをよく見るようになったよ。

ティッシュ箱を見たり犬を見たり・・・。今までいかにそういう目で見ていなかったのがわかるね。

次回は何しようかな。色についても勉強しなきゃね。

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