円柱を考える

で、どうなってんの??イラスト

エイゾーです。

前々回で大まかな顔の書き方、と言っても主に向きに関することを。そして前回はちびキャラを題材にこれまた大まかな身体の比率に触れました。

ここからだんだんと付け加えていくことで、より人らしくしていこうと思ってます。例えば髪の毛とか関節周り、男女の描き分けだったり手だったりね。もちろん服なんかも必要でしょう。

では早速髪の毛の描き方!と行きたいところなんですが、前回色んなポーズを描いていて「どうなってんの??」ってなった部分があるんです。

それは円柱の描き方。腕も脚も、首も何なら胴体も大まかにいえば円柱。これが角度が付いたときにどうなっているのかいまいちわからない。

特に腕のように2つの円柱が合わさった時に、どういう角度なのかってわかりずらい。ということで、パーツの詳細に入りたい気持ちをぐっとこらえて、円柱について再確認したいと思います。

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箱と円柱の違い

直方体と円柱の違い
直方体と円柱を用意

箱と円柱の違い。いやいや全然違うじゃない。ということなんだけど、それよりも重要な違いというかエイゾーが勘違いしていることがあったんですよ。

上の画像はCGソフトのBlenderの画面。直方体と円柱を作って並べてみました。やや斜め上から見ている状態です。

円柱はてっぺんより向こうが少し見える

直方体はてっぺんより向こうが見えない
当然向こう側は見えない

さてこの時直方体ーまあ箱ですねーを見てみると、上の面がてっぺんになっていて向こう側(向かって左側)の面は全く見えません。そりゃそうだ。

円柱はてっぺんより向こうがすこし見える

では円柱を見てみます。今回はわかりやすくするためあえてカクカクの円柱にしています。

白く塗った上の面がてっぺんなのは変わりませんが、上の面の向こう側(やはり向かって左側)の面もいくつか見えてますよね。

いや当たり前でしょうよ。となるわけですが、分かっているようでわかっていなかったというのがエイゾーでした。

ただ円柱であっても側面のうち見えるのは半分だけ。それ以上見えることはありません。特殊なカメラでも使わない限りは。その見える範囲がてっぺんから真下までと一致しないことがあるということです。

実際に絵を描く時に

んじゃあ、それの何が問題なんだって話ですよね。

まがったパイプ
これは曲がったパイプなんです

たとえばこんな感じで直角に曲がったパイプのようなものを描くとします。

これを斜め上から描くとなると、エイゾーにはちょいと厳しいわけです。なら箱で考えてその中にパイプを通せばいいのだ!となるのですが・・・。

最もシンプルな箱で考えてみるも

箱の組み合わせならわかりやすい
エイゾーの強い味方「箱」

なるべくシンプルな形の方がとらえやすい。そうエイゾーは勉強した。

だから箱を置くことにしたんだ。これにあとはパイプを通すだけというわけだ。簡単簡単。

箱の中の円柱

真ん中が分かるように補助線を引いて
補助線を引いて円柱を描く!

箱の中いっぱいに円柱があるとすると、箱の各面の中心で円柱と接するわけです。

だからとりあえず真ん中の線を補助線として引いていくわけですね。これにてあとは円柱を描くだけとなったわけです。

あれ?曲がったところはどうなってんの?

で、どうなってんの??
結局描けず

でこうやって描いていくわけです。

さきほど言った通り、円柱はてっぺんよりやや向こう側が見えるし、真下よりちょっと手前までしか見えません。それは何となくわかっているのでこんな風に描いて・・・。

あれ?んじゃ結局曲がったところはどうなってんのよ。となるわけです。補助線引いたのに補助線が役に立たないんですね。

見える面を意識すると

こんなん描けるか
これが描けるなら円柱も描けると思うよ

円柱の見える部分というのはおよそ半分。それを織り込んだ箱の向きにすればいい。

となるとこんな感じになるんだけど、もはやこれが描けるなら円柱も描けるでしょと。

しかもこれだと折れ曲がってるところより複雑になりそうだし・・・。うがー。

頭の中を整理して

考えれば考えるほど変に難しくしてしまって抜け出せなくなったので、頭の中を整理します。

というわけで接続部分、関節の部分を球で考えてみます。

丸い粘土に円柱を刺す

球に2本の円柱が刺さると思えばいい
球体の粘土に円柱を刺すイメージで

ちょっとわかりにくいかもだけど、球体の粘土に円柱2本を押し当てて変形させた状態とでもいえばいいでしょうか。

真ん中の2つ並んだ楕円が2本の円柱との接続面。ぎゅむっと押し当てたらこんな感じになると思うんです。

余計な部分をそぎ落とす

余計な部分をカット
本来は円柱と同じ太さしかない

これだと円柱2本が直角に接続された状態よりも関節部分が大きいので、余計な部分をそぎ落とします。

これは円柱を書き込んでからの方が分かりやすかったかもしれない・・・。

関節部分が描けた・・・?

あれ、できたんじゃん
ひじの部分の完成

清書して、分かりやすく折れ曲がっている部分に線をひいてあげれば関節の完成。

これ曲がっているように見えるよね。これならエイゾーでも描けるぞ。やっほーい。

早速練習してみる

おお描ける、描けるぞ
まがったパイプ

フリーハンドでゆがんでるけれど、これならいける!

別に直角でなくても同じように描けるはずだし、「関節は球体で」が合言葉だな。

人間にも使ってみる

曲げた腕もだんだん描けるようになってきた
ずいぶんと人間らしくなってきたじゃない

曲がったパイプだけが描けるようになってもあまり嬉しくない・・・。

というわけで早速人間に試してみます。左腕の部分だけ球体法(今名付けた)で描いてみました。

膝なんかもちょっとした曲線を描くだけで円柱っぽさがでてよりリアルになるね。

少しずつ情報を追加していく

ということでまた少し人間らしく描けるようになりました。

一気にやろうと思っても無理だけど、すこしずつならなんとかなりそうだよ。

特に腕の曲がりや脚の曲がりって難しいなぁと思っていた部分なので、描き方が見えてよかった。

次は髪の毛に入りたいなぁ。できるかなぁ。

グルグルグルグルぴょん
グルグルグルグルぴょん

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