エイゾーですぞ。
前回は目を顔に搭載するとともに、大まかな顔の比率に触れてみました。
ということで、とりあえずは骨格人形=コッカ君の肉付け計画は大体終わったということになるわけです。
まああとは描きまくるという他無いわけですが、肉付けが完了した今、コッカ君はすっぽんぽんの状態。
さすがにそれはかわいそうなので、服を着せなければですね。
服を描くうえで関門になりそうなのが「しわ」。ということで今回はしわについてちょっと調べてみますよー。
しわってなんでできるの??
![](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/hatena-1184896_1920-1024x796.png)
そもそもしわってなんでできるんでしょ。
しわってのは大まかにいえば布がたるんだり折れたりしてできるわけで、そういった状況が服やズボン等にも発生しているからしわができるんですよね。
いろいろある中でもそういった「しわの種類」について主要なものを覚えておきます。
思いっきりひっぱってみる
![](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/tug-of-war-1013740_1920-1024x1024.jpg)
布が引っ張られるとしわができます。
伸縮性の高い布だと伸びるだけであまりできないけど、ワイシャツみたいな生地だとそこそこできるのがこの「引っ張りじわ」。
引っ張りじわはそのでき方から直線に近く、あまり深くないので細めの線でまっすぐ描くのがよさそう。
畳めばそこにしわがある
![](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/fabric-540136_1920-1024x640.jpg)
布を畳めば当然そこにしわができる。
着ている服であっても関節を曲げたりすればその部分は畳まれるわけなので、しわができる。
畳みじわは比較的深いしわになるから、太めの線で影もしっかり入れると。ふむ。
たるんでもしわはできますよ
![](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/cloth-3672088_1920-1024x584.jpg)
たるむことでも布にはしわができると。
重力がかかっていれば布は落ちようとする。何も邪魔が入らなければ落ちていく一方だけど、たとえば腕をだらんと下ろしていて、袖口がキュッと締まっているような服だと、袖口は動かない=落ちない。
こうなると、袖の布は落ちてくるんだけど袖口のところでたまることになると。その時に折り重なるのが溜まりじわ。
全体的にぴちっとした服とかならこのしわはほとんどできないし、素材が軽くてもあまりできない。ゆったりした服や重い素材を表現するのによさそう。
素材によってしわの量が変わる
![](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/fabric-657038_1920-1024x576.jpg)
服っていろんな布でできているんだけど、その素材によってしわの量とか種類の比率が変わると。
Yシャツなんかはしわが多いしどちらかというと直線的、パーカーは少なめでふんわりした感じ。ゆったりしたセーターとかなら溜まりじわはできるけど引っ張りじわは少ない・・・など。
ある意味ではしわによって服の素材を表現しているといってもいいよね。これ、最終的には3DCGアニメーションするときも関わってくるものだと思うので、習得しておきたい。
しわの描き方だけど
![しわのパターンの1つ](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/g826.png)
んじゃあしわってどうやって描くんだよ!ってなったわけですが、これは生もののようなものらしく、一概に「ここはこうやって描く!」みたいな黄金パターンはないみたい。しょんぼり。
しわができやすい部分ってのはあるし、引っ張りじわができやすいところ、溜まりじわができやすいところとかはもちろんあるけど、描き方はその都度ってのがしわ業界の常識と。
とにもかくにもいろんなしわを実際に見ながら描いていくしかないと言われてしまっては仕方がない。それでもある程度のパターンだけは頭に入れておきたいよね。
しわを描くにあたって、というより布を描くにあたって忘れていけないのは「布にも厚みがある」こと。そうじゃないと紙のような服になってしまう。
複数の種類のしわが同居する
![複数の種類のしわが同居する](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/g898.png)
あと忘れちゃいけないのは、さっき上げた3種類のしわは複雑に絡み合うということ。例えば肘を曲げた部分には引っ張りじわと畳みじわが同じ個所に同居することになるだろうし、常に単体で存在するもんじゃないと。あーエイゾーそろそろついていけないかも。
まずはしわだけで練習してみる
![引っ張った布](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/7bbb5640b2c23a63446f6ca8a197766c-1024x1024.jpg)
こればかりは影を付けないと難しい。線だけでしわを描くって激むずすぎたので色を塗ることに。
ぎゅっと引っ張った時はこんな風に直線的なしわができるはず。ただ、これ布の側面が延びてないよね。しまったー。
硬い布だとしても多少は左右に広がるはずなので、そういうところも気を付けないとだな。
曲げた腕の部分を描いてみる
![袖的な何か](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/5d4fd359ec8d8a44128759d28b2485b7-e1615889972687-1024x1024.jpg)
しわと言えばここ、ひじの部分。腕を曲げればしわがたくさんできるよねーということで描いてみる。
肘側が引っ張られる方で、それを起点にして前腕や上腕にしわが伝播していくと。
しわの山の部分って基本的に光がよく当たる部分なのでこんな感じかなと。
輪郭部分に飛び出したしわの山の部分はここも色を明るくした方がいいのかもしれない。
![こっちの方がまだ自然かな・・・](https://eizo-huntoki.work/wp-content/uploads/2021/03/0b70f2a8b2a4dbee286abc5ae39e3750-e1615890502980-1024x1024.png)
飛び出した部分だけでなく、輪郭全体を同じ色にしてみた。こっちのほうが自然かなぁ。
そもそも輪郭って線は本来は存在しないらしいんだよねー。
初めてにしてはそれっぽくなったと思うんだけど・・・。
ただまあエッジというかちょっと鋭すぎるかなーとも思うので、ここら辺は何回か練習して加減を覚えていく感じかな。
すごく時間がかかる・・・
今回しわのことを知るということでしわの部分だけを練習したわけだけど、しわって常に影とセットって感じ。
それもあって上の袖の部分だけでも結構な時間がかかりました。色をつけたってのもあるけども。
これ全身とか大変すぎる・・・。これも慣れてきたらサクサク描けるようになるんだろうか・・・。
とりあえずは色んな資料を見ながら衣服やしわを練習してみようっと。
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