パースを使わずパースを練習する

箱1個すら描けない・・・イラスト

エイゾーです。

奥行表現の手法があるということでパース、透視図法なるものに前回触れてみました。

が、しかし確かに正しく使えばこの上なく綺麗に描けるものの、毎回こんなんするのーってげんなりしてしまうのも事実。

絵師を目指しているわけではなく絵心UPのために練習をしているので、それよりかはパースがおかしいかどうかが何となく感じられる方が大事かなと。

音楽も同じで和声だ何だと理論はあるものの、結局は変か変じゃないかが感じられるかが重要なんですよね。芸術なのだから本来すべてが正解で何も禁じられていないんです。神様は何も禁止なんかしてない。

とはいうもののこの奥行き表現というのは今後ある程度習得しておく方がいいだろうとも思うのですよ。というわけで今回は練習をしていきますよ。

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パース定規を使わないで練習する

いろいろと調べていた時にふと目に留まったのは「箱を2つ描く」という練習方法でした。

あん?そんだけ??

いやエイゾーも思いましたよ。それでいいのかと。それでもパースのことを難しく考えるよりは断然とっつきやすいと思うんですよ。というわけでやってみよー。

まずは箱を1つ描く

まずは箱を1つ描く。とくに縛りはなし。キャンバス上に箱を1つ描くだけ。

箱1個すら描けない・・・
あれ、ここまで描けなかったっけ・・・

あれ・・・難しいんだけど。もう箱1つすら描けないのか・・・。

何となくのイメージが付きやすいように地平線らしきものも描いたけど。曲がってるけど。

数学の立体図なんかはもうちょいましだったような・・・。

お手本見て描いちゃいました。
こう描くのか・・・

埒が明かないのでこの練習方法を紹介している絵を参考にしちゃいました。

うん。パースを使わなくてもパースの理論は知っていなければならないということですな。消失点とかは厳密に取らなくていいけど、逆に言えば取らなくても取ったように描けということですね。何それムズイ。

同じ空間に2つ目の箱を描く

1つが描けたら、今描いた箱と同じ空間に2つ目の箱を描くと。

同じ空間というのがミソで、浮いていないのであれば同じ地面に設置されているように見える箱を描くということ。これがまあ難しい。

1つ目は参考にしちゃったけど、2つ目は自力で描かねば。

2個目は自力で!
無茶苦茶時間かかった…

こ…こんな感じでいかがでしょうか・・・。

いや、かなり頑張ったよエイゾー的に。でも、でも悪くはないと思うんだけど、どうかい??ぱっと見同じ地面に置いてあるように見えるよね??影の付け方とかは丸パクリだけど。

箱を増やしていく

2つ描くことができれば、あとはいくらでも増やせる。という。まじか。

とりあえず3つ目も描いてみる。

3個目もギリギリセーフ!?
どう・・・なんだ・・・

ど・・・どうだ・・・ギリギリそれっぽいか・・・。

でもね。これ描いているとき消失点がここでーとかやっていないんですわ。一心に他の箱と、いやこの空間にマッチするかどうかだけを考えてたんですよ。

見えない地面を意識しつつ、こうかな・・・これくらいかな・・・って描いた結果、ちゃんと奥側がすぼまっているでしょ。地平線がないし、たぶん消失点を割り出すと合ってないだろうけど、それっぽく見えるならそれでいいよね。建築家じゃないし。

とにかく練習してみる

練習方法が分かったので、あとはやってみるのみ。

わずかでも前進している気はするので、信じるしかない。

ちょっと重ねてみたりして
上に乗せるのも一苦労

次に描いたのがこれ。

円柱も描いてみたり、箱の上に乗せてみたり。影の付け方がよく分かっていないから微妙だけど、これはやっぱりわずかながらに上達しているのでは??いや、いかん調子に乗るとろくなことがないからな。

遠くなれば上面は見えにくくなる

円の奥行も難しい
同一地面じゃないな

当たり前の話なんだけど、物が遠くなれば遠くなるほど上の面って狭く見えるよね。

円柱で練習したけど、距離感が分かりずらい。ということは狭める率が合ってないということよね。

今回は何か合ってないというのが感じられただけで良しとしよう。

水平線を越えたら上の面は見えなくなる

目線より高い場合は・・・
加減が大事です

これも当たり前なんだけど、目線の高さが水平線と一致している以上、物の上が水平線を越えていたら当然上の面は見えなくなるはず。

多分これはやりすぎ。でもね遠くのものはより細く描くようにしたらそれっぽくなったよ。線の太さも奥行き表現には必要なのね。

重ねたり浮かせたり

重ねるのもまた難しい
どこが箱の上面なのか意識する…

箱どうしを重ねてみたりすると、また違った難しさがある。

箱の上面が地面になるわけで、その傾き具合が崩れないようにしなきゃいけない。

あと空に浮かんでいるものは難しいかと思ったけど、逆さに見れば地面に置いてあるように見えるので、そこまで難しくはなかった(できるとは言ってない)

直角が直角になっているか

直角が直角に見えるか
これが曲がっているかどうかの判断材料かも

練習をしていて思ったのは、直角がちゃんと直角に見えているかが肝で、そこさえできていればそれっぽく見える。逆にこれができちゃえばパース線はいらないのかもしれない。

今回は基本的に直方体か円柱に限っているので、直角以外の角度は出てこない。

直角が直角らしく見えるかどうかで違和感が出てくるんだと思う。

練習の成果はこちら

1日練習した成果がこちら。

1日でここまで上達しましたよ
だいぶましになったよね??

どうだろう。自分としてはかなり上達したと思ってるんだけど。

いや最初これだよ!?

箱1個すら描けない・・・
こんな時代もありました

影もつけていないのにそれっぽくなってる!

というわけで、2つ箱を描いてみるという練習法はばっちり効果がありました!すごい!ありがとう!

人物なり動物なり建物なり描く時も、箱や円柱といったシンプルな形を組み合わせて描ける!みたいだし、この前のカエルのリベンジできるかも!

でもその前に影を付けられるようにしたいなー。影がつくとより立体感が増すよね。次回は陰に挑戦だ!!

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